2019ゴールデンウィーク九州ツーリング<2日目>

事前の計画より遅れて起床
ホテルの朝食バイキングへ
バイキングといっても、ほぼご飯味噌汁におかずが三種類ほど、その他梅干しや海苔や納豆があるという程度の物
それでも普段から朝飯をがっつり食べない私にとっては十分だった
飲み物はコーヒーとオレンジジュース
そいうえばオレンジジュースはここ数年ビジホの朝食でしか飲んだ記憶がない

荷造りをしてチェックアウト
給油所に寄ってから淡路島へ向かう
天気は曇り気味であるものの、雨はしばらくは降りそうにもなかった
ホッとすることに昨日の強風は収まっていたのだが、橋の上なので当然ある程度の風は吹く
普段ならその程度の風はそこまで気にならないはずなのに、前日のトラウマが心と体に大きく刻まれた我々は、体をこわばらせる合間に景色を楽しむといった体で橋を渡る
淡路SAは多数の車とバイクで溢れかえっていた
神戸淡路鳴門自動車道は終始順調で、少し気合いを入れればここで時間を稼げたかもしれないが、やはり前日の疲れもあり安全運転で四国を目指した
四国に入るからには当然うどんを、と、あるうどん屋を昼食の場所に設定していたのだが…
なんと、まさかの休店日
しかもGWでこの日1日だけ休みという
嬉しくない引きの強さを発揮したところで、急遽別のうどん屋を探して向かった
実際に昼食を取ったのは「わら家」という店
当初の予定の店は地元民も通うような庶民派の店だったが、わら家いかにも観光客向け然とした大型の店であった
うどんは美味かったので結果的には問題無し

その後は時間が押していたので再び即高速に乗り、道後温泉を目指す
途中PAで、この日宿泊予定の「鉄輪ゲストハウス」に到着時刻の電話を入れる
宇和島フェリーの予約が遅れたため、すっかり夜になってから到着する便しか取れなかったためだ
するとゲストハウスのオーナー氏から、遅い時間に到着する事自体はかまわないが、八幡浜ではなく佐田岬から出ているフェリーがあり、そのフェリーは当日枠もあるので空きがあればもう少し早く別府に入れるのではないか、という情報をいただいた
そこで九四フェリーに電話をしてみると案の定当日枠待ちのライダーがかなり前から待機中とのこと
前日は5時間待ちの状況もあったらしい
そこまでは待つことはないかもしれないが、道後温泉温泉に寄らずに直で佐田岬に向かったとしても、予約してある便よりも早く別府に着けるかはかなり微妙なところ
最終的にはオーナー氏には迷惑をかけることになるが、予約便に乗ることにした

そう決めてからは時間と、それに少し気持ちにも余裕が出た
松山自動車道をのんびりと進んで道後に入った
流石にGWの道後は混雑しており、道後温泉本館はもちろん、各有名旅館の日帰り入浴客も、駐車場に車を入れるのすら苦労している様子だった
我々もいくつか旅館をピックアップしてあったのだが、偶然バイクを停めた無料駐車場の目前にあった「湯快リゾート 道後彩朝楽」というホテルでも入浴が出来るということだったので、そこで済ませることにした
浴場は広くはなかったものの、内湯、露天、サウナと揃っており、ホテルが高台にあるため、道後の街並みを見下ろす展望が良かった
加えて、宿泊客の入浴が多くない時間に当たったようで、ほぼ貸し切りでゆったりと湯に浸かることができた
湯から上がり、髪を乾かしながらT君と夕飯の相談をしていると、脱衣場に清掃のおばさんが入ってきていた
ちょうど良いとばかりにおばさんに飯の美味い店はないかと訪ねてみる
話し好きで気のいいおばさんが紹介してくれたのは、道後温泉の真正面の「道後麦酒館」という店
鯛めしが美味いとのこと
確かに鯛めしは美味かったが、麦酒館という名から分かるように酒を楽しんでなんぼのメニューラインナップだったために、T君は「ここでビールが飲めたら…」と苦悶の表情を浮かべていた

そこからはナビによると高速と下道で20分ほどしか変わらないとの表示だったので下道を選択
海沿いの道は夕焼け小焼けラインというらしい
瀬戸内海の向こうにうっすら見える本州と適度な高低差のワインディングで、時折雨がぱらつきスッキリしない空模様にあっても中々に気持ちの良い道で、二日目にして初めてツーリングをしているという実感があった
だがそれも日が完全に沈むまでで、辺りが暗くなってからはその余裕もなくなり、疲れと眠気に耐えながらなんとか八幡浜に到着した

フェリー乗り場の隣には道の駅があるのだが到着時には飲食店から売店からすべての施設が営業時間を終了しており、駐車場に何故かわらび餅売りの拡声器の声のみが寒々しく響いていた
フェリー搭乗の手続きを済ませたところで、この二日間で発生したイレギュラー、それに起因する疲労、そして翌日以降の天気予報を鑑みて、このまま当初の計画通りに道中を進むことは厳しいと判断、29日は別府・湯布院から阿蘇を経由して高千穂でキャンプ泊の予定を、29日に熊本市内に移動し、30日は休息兼熊本観光にあてることをT君に提案した
T君もその案に賛同してくれ、検索してみたところ熊本城近くのビジホに空きがあったのでフェリー搭乗前に連泊の予約を取った

フェリーでは計画変更後のルートの算段をしようと思っていたが、思った以上にふたりとも疲労困憊で、気が付くと3時間弱の船旅の殆どを寝て過ごしてしまった
別府に到着すると雨は強さを増しており、濡れ鼠となりながらも日付が変わる頃にようやく鉄輪ゲストハウスに到着した
オーナー氏は親切に深夜まで入れるの温泉もあると教えてくれたが、その楽しみは翌日に回すことにして、少しでも翌日の移動のための体力を回復するために布団の中に直行したところで、結果だけを見れば順調に、バイク旅は二日目を終了するのだった